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大阪狭山市 金剛駅 310号線沿い 東茱萸木のおおはら歯科クリニックの大原です。
今回は、代用甘味料のキシリトールについてお話したいと思います。近年ではガムやタブレットなどに使用されて、一般的にも知られるようになりました。
虫歯の予防に効果が期待できるので、広く推奨されています。ではまず、虫歯(う蝕)の成り立ちを簡単に説明したいと思います。
虫歯菌(ミュータンス菌など)が栄養(砂糖)を摂る
↓
虫歯菌がネバネバ物質(不溶性グルカン)を出す(排泄物のイメージです)
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ネバネバにさらに菌がくっついていく
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菌が酸を出し続けることになる
↓
歯が溶けて穴が空く
簡単に説明するとこんな感じですね。
さて、キシリトールがなぜ虫歯の予防になるかと言うと、
虫歯菌がキシリトールを砂糖の代わりに食べる
↓
キシリトールを食べても消化できない
↓
消化不良で下痢になって虫歯菌が死ぬ
簡単に言うとこんな作用なのですね。
さらにキシリトールを使い続けると、ネバネバ物質ができないので、歯垢(プラーク)も剥がれやすくなり、さらに予防効果があがります。ある産婦人科の病院の研究で、妊婦を対象にしたキシリトールの実験があり、数カ月間キシリトールガムを噛んだ妊婦の子供の方が虫歯菌の数が少なかったというデータがあります。
これからは、通常の歯ブラシに加えてキシリトールも標準的な虫歯予防になっていくでしょうね。