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大阪狭山市 金剛駅 310号線沿い 東茱萸木のおおはら歯科クリニックの大原です。
近年、CAD/CAM冠(キャドキャム、以下CAD冠)というものが登場して、保険で使われる用になってきました。 保険で白い被せ物をしたいという方はこのCAD冠を希望されます。
CAD冠は簡単に言えばプラスチックのブロックの塊から機械をつかって被せ物の形を削りだしたものです。
さてこのCAD冠、どの歯でも使える訳では無く色々と条件が決められています。今回は奥歯の使用について書きます。
CAD冠が可能な奥歯の場所は
① 小臼歯部
② 条件付きで第一大臼歯 となります
①については上顎下顎ともにこの青丸のところです。
(CAD冠を2本繋げたり、ブリッジの土台にはできません)
② については、後ろから2本目の青丸が第一大臼歯です。
第一大臼歯にCAD冠を使うには一番奥の第二大臼歯(緑丸)が、上下4本あるのが条件です。
さてCAD冠は色が白いというのが最大の利点ですが、欠点もあります。それは
① ジルコニアや金属冠より外れやすい
② プラスチックなので割れる事がある です
①は最大の欠点で、どんなに強いセメントを使ってもと外れる事があります。 ②の割れるのは、数はそんなに多くは無いですが過去に何例か見ています。
CAD冠は噛み合わせの力が強い方や、土台の高さがあんまり無い方は色々トラブルが出てきます。
特に第一大臼歯(奥歯の方)のCAD冠は小臼歯より圧倒的に外れます。 どうしても削れやすい材料なので、徐々に噛み合わせが強く当たってくる→外れてしまう という事が起きるようです。
なので大臼歯に関しては、あんまりオススメしていなくて、保険治療希望なら基本的には金属ですすめています。どうしても保険で白いのが良いという方は、壊れたり外れる可能性をご理解いただいた上でのみやっています。
金属でも長く使っていると普通に削れていくので、歯ぎしり、喰いしばりはほんとにすごい力がかかっているんだなーといつも思います。