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大阪狭山市 金剛駅 310号線沿い 東茱萸木のおおはら歯科クリニックの大原です。
さてクリニックに来院される患者さんの主訴は様々です。
予防をしたい、おそうじをしてほしい、詰め物が取れたなど色々ありますが、痛みがあるという方も多く来られます。多くの方は噛むと痛い、なんとなく痛い、少ししみる、腫れてきた等が多く、初診は諸々の検査を行い診断をつけてからまずは応急処置を行い炎症を落ち着かせたり、痛みをマシにしたりします。そして、2回目から本格的に治療を開始するのが一般的な流れです。
しかし、たまにとてつもなく痛いので診てほしいという方も来られます。 その場合予測されるのは、
①歯の神経が痛んでいる場合
②歯の神経が死んだり腐ったりして、根元に膿が溜まっている場合
③ 歯周病などで歯の周りが膿んでいる場合
大体、これらの状態が多いです。
さてタイトルの、痛みが強くなる前に歯医者へ行きましょう というのは何故なのか?
実は痛みが強い場合、治療がものすごく困難になるのです。
困難になるばかりでは無くその日に痛みをとるのは難しいことが多いです。理由はいくつかあります。
① 麻酔が効かない
まずこれが大問題です。痛みが強い(炎症が強い)と麻酔は効きません。量をたくさん打っても完全には効かず治療を中断したこともあります。なんとか効かすために神経に直接麻酔をする事がありますが、かなり痛いです。下の奥歯は普通の状態でも麻酔が効きにくく、痛みが強いと本当に大変です。
② 薬で抑えるしか方法がない
歯の根の先に膿が溜まったり歯周病で腫れた時などは、溜まっている膿が出てくれれば楽になる事が多いです。しかし膿が骨の奥底に溜まっている時などは切開をしても歯を削って膿の通り道を作っても、膿が出てこない時があります。その場合は薬を飲んで、効果が出るのを待つしか方法はありません。歯科医師にもそれ以上はできる事がありません。
③ 原因の歯がわからなくなる
明らかに一本だけ穴があいているとか、レントゲンでその歯だけ異常があるなどの場合は判別できますが、同じような虫歯が複数あったり銀歯がたくさんあったりするとかなり診断に悩みます。痛みが強いときは大体隣の歯まで痛く感じます。ひどいときは上の歯が痛いのか下の歯が痛いのかもわからなくなります。その場合もやはり薬である程度痛みが沈静化してからの治療になります。
色々書きましたが、痛みがでたら早めに受診しましょう。 歯がしみる、噛んだら痛い うずくなど色々あると思います。ただその時に診断がつかない場合もあります。一度様子を見ましょうという事になるかもしれません。それでも、痛みの経過がわかっていれば強い痛みがでた時も診断がしやすいですし、早めに対策をとれる事もあるのです。