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大阪狭山市 金剛駅 310号線沿い 東茱萸木のおおはら歯科クリニックの大原です。
今回は歯周病治療の期間や回数について書いて行きたいと思います。
①軽い歯肉の炎症があるくらいの場合
大体3〜4回くらいかと思います。
初診で諸々の検査を行い、2回目より歯石取りやブラッシングの確認をおこないます。歯石の量にもよりますが、軽度の炎症程度であれば大体3〜4回、1か月もあれば改善すると思います
②やや深い歯周ポケットが見られる場合
4m以上のやや深い歯周ポケットが見られる場合、概ねその部位には歯石がついていたり歯肉の炎症が見られます。必要に応じてですが、深い歯周ポケットの場合は麻酔をしてから歯石を除去する事も多いです。回数はポケットが深い所がどれくらいあるかで、かなり変わります。基本的に上下の歯は6ブロックに分けて歯石除去を行うことが多いです。なので回数も6回以上かかる事がほとんどです。
6回歯石取り→歯茎の再検査→まだ状態が良くないところを再度歯石取りという感じですすめてい来ます。
なので6〜12回くらいはかかる事もあります。
③かなり深い歯周ポケットが見られる場合
6ミリなどかなり深い歯周ポケットがある場合は歯石や炎症があるのはもちろんですが、歯の周りの骨にも影響がでている事が多いです。簡単に言うと骨が溶けて一部が無くなっているという状態です。
この場合もやはり麻酔をしての処置が多くなりますし、やはり回数がかかってきます。②と同様に6回以上はかかる事が多いです。まずは基本的な治療(ブラッシング、歯石取り)を行い、状態の良くないところを再度歯石取り、それでも改善しなければ歯周外科という歯茎の手術が必要な時もあります(強制ではないです)。
歯周外科というのは簡単に言うと、歯茎を開いて直接見えなかった汚れをとっていくという処置です。手術になりますので、一度で多くても4.5本くらいまでです。なので、もし全部の歯が悪ければ回数もかかりますし、消毒や抜糸をしたり治癒を待ったりと期間は大分かかります。 半年、または一年などかかる事もあります。
おおまかに期間などを書きましたが参考にしていただければと思います。
以前にも書きましたが歯周病は根本的に治るものではありません。細菌が完全にいなくはならないからです。治療後は継続的なメンテナンスは必須となります。
また若い人でものすごく歯周病が進行している事があります。この場合、侵襲性歯周炎という遺伝的な歯周病の可能性もあり、非常に治療が困難です。そのような場合は、大学病院や専門医の先生に紹介する事もあります。(再生療法や歯肉の移植など、特殊な治療なども)
色々書きましたが、気になる方は歯科クリニックを受診し、現状を把握する事がまずは肝心となりますので、ぜひ定期的な検診を受けましょう